医師国保と協会けんぽの違いについて

先週から桜の開花ニュースが流れるようになり、外に出ると春の暖かさを感じます。

4月が近付き、新社会人の方など新しく加入される方もいるかと思いますので
今回は健康保険についてお伝えしたいと思います。

私共は医療業界を専門としておりますので医療業界の方々の健康保険についてお伝えいたします。

5名以下のクリニックの場合
『国民健康保険組合』か『医師国民健康保険組合』(以下、医師国保)か『協会けんぽ』のいずれかを選ぶことになります。

今回はこの中の『医師国保』と『協会けんぽ』についてお伝えいたします。

まずは特徴について
県によって多少違いがありますが、ここでは愛知県を例にします。

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【医師国保】
・収入にかかわらず保険料が一律 15000円
・保険料は全額自己負担(事業主が保険料を負担してくれる場合もある)
・扶養者分も保険料が発生する 1人8000円
・自家診療はできない
・同一世帯で市町村国保と医師国保の混在ができない
・出産手当金がない
・傷病手当金 一律5000円/日 ※入院した日のみ

【協会けんぽ(愛知)】
・保険料は報酬によって決定 例・標報30万円の場合14820円 (事業主と折半) 
・扶養者分は保険料免除
・出産手当金がある
・傷病手当金 標報12か月分の平均÷30日×3分の2 (標報30万の場合6666円) 
 ※連続して3日休んだ後、仕事に就けなかった4日目以降の日から支給

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では、これらを踏まえて保険料の支払い例をみてみましょう

 《30歳 月額30万の場合》

  医師国保の場合  ①事業主の負担なしの場合 15000円
           ②事業主と折半の場合    7500円 
            ※事業主負担額は事業主が決定できる
  協会けんぽの場合 ③事業主と折半       14820円 

 《30歳 月額30万 扶養家族が子供2人の場合》
  医師国保の場合  ①事業主の負担なしの場合 31000円
            (従業員15000円+扶養家族8000円×2人)
          ②事業主と折半・扶養分は負担なし 15500円
            (従業員7500円+扶養家族8000円×2人) 
            ※事業主負担額は事業主が決定できる
  協会けんぽの場合 ③事業主と折半      14820円
            (従業員14820円+家族0円×2人)

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収入や扶養の人数などにより変わりますので一概には言えませんが、
医師国保は比較的保険料が安く、協会けんぽはその分保障が手厚くなっています。

扶養者分の保険料や出産手当金の有無は、結構な金額差が出てくると思いますので
選ぶ時の基準にされてもいいかもしれません。

事業主目線から見れば医師国保の方が事業主負担が減らせます。

『医師国民健康保険組合』と『協会けんぽ』か『国民健康保険』か、
選択されるときのご参考になれば幸いです。