第6回 税理士試験対策

令和2年度税理士試験の実施地に群馬県と千葉県が増えました。当日も感染防止を踏まえた注意事項が国税庁から発表されており、受験生の方々はいつもにも増して体調管理に気を配られていることと思います。
 
受験に専念されている方、働きながら受験をされている方様々だと思います。私は4科目までは専業主婦で子育てしながら受験専念、5科目目は働きながら受験をしていました。受験専念の時代は順調に合格できていたものの、働き始めてからは合格が遠ざかり、合格って一体どうやってできるんだっけ?という状態に。結局最後の科目(法人税法)には途中2年のブランクを含めて8年かかりました。私がブレインパートナーで働きながら最後の科目に合格したお話をさせていただければと思います。
 
①    勉強面について
年々体力・気力の衰えを実感していましたが、資格学校の授業と課題はスケジュール通りにこなしていました。もともとコツコツ型なので苦ではありませんでした。自宅で一人になれる時間の早朝を主に勉強時間に充てていました。少し早く出勤し、就業者休憩スペースで勉強していたこともありました。今でも真冬の早朝のWEB講義受講や、試験直前の夏の早朝の理論暗記の独特な空気感を思い出すと懐かしい気持ちになります。
一番大変だったのは2月です。この時期は精神的にも肉体的にもきつかったです。確定申告直前の1週間の休講は働きながらの受験生はとても助かりますね。確定申告を乗り切れば、授業はインプットも終わりに近づき、5月からのアウトプットにむけてまた頑張ろうという気持ちになりました。
 
年齢を重ねると記憶力は弱まると思います。40代半ばで2年のブランクを経て再開した法人税法ですが、いままでになく憶えが悪かったです。ここは若い人のほうがおそらく有利でしょうね。経験上、暗記しては忘れる、そしてまた覚え直す、ということの繰り返しは必ず定着するということはわかっていたので一応ここでもお得意(?)のコツコツ暗記を地道にしていました。通勤途中など隙間時間を有効に使って暗記するという話もよく聞きますが、私は隙間時間にはスマホ検索などに費やしてしまうタイプなので、暗記の勉強時間を確保してぶつぶつと声にだして唱えていました。
寝る前は暗記の定着がいいいとも聞きますが、私の場合は朝起きてからの方が定着した気がします。
定番の理論はブランク除いて6年間もやっていますから(苦笑)比較的早くに定着しましたが、新しい理論や税制改正が入ったものや圧縮記帳、組織再編成等は本当に本当に苦労しました。それでも本試験前は無事なんとか最低限は憶えられたと思います。(苦手理論がその年に出題されなくてよかったとも言えます。)
この理論暗記があるので、私はなかなか受からなくても法人税法から所得税法に科目変更するという考えはありませんでした。
理論を合格レベルに持っていくまでに時間がかかりすぎると思ったからです。
 
②    ブレインパートナーで働きながら
ブレインパートナーでは税理士試験にチャレンジしている人がたくさんいます。また大学院にも通っている人も毎年複数人いるので情報交換やお互いに刺激を受けながら過ごすことができます。昼休憩時に勉強しやすいお店に一人で行くと、そこには同僚も一人で勉強していた、ということもありました。また上司、同僚からも愛のある言葉(プレッシャー?(笑))をかけてもらったのも私にとってはプラスでした。上司には、仕事と家庭・子育てと勉強についてよく相談に乗っていただきました。先輩同僚には共通の趣味に誘っていただいたり、逆に敢えて誘ってもらえなかったりと緩急つけて(笑)励ましていただきました。また既に科目合格している同僚には合格の秘訣などを教えてもらいました。大学院も検討していたので、すでに通っている方から情報をいろいろ教えてもらっていました。税理士試験以外の資格試験にチャレンジしている人が多いのもブレインパートナーの特徴だと思います。いい刺激を受けることができます。
働きながら受験をするというのは自分自身のモチベーションを保つこととの戦いでもあると思います。その中で勉強している仲間がたくさんいることは私にとっては
大きな励みになりました。
ちなみにブレインパートナーでは試験前は優先的に仕事を休めるよう配慮してもらえます。私は毎年、試験前は数日お休みをいただいてました。
そして合格した年には所長がとても素敵なお店でお祝いのランチ会を開いてくださいます(私の年はフレンチでした!)
 
官報合格発表の日、出社した朝1番に合格おめでとうございます!と支店の同僚達からメッセージをいただいたり、先に有資格者になっていた同僚達からお祝いのケーキを頂いたりしたのもとても嬉しかったです。ほかにもいつも相談している上司や緩急つけて見守ってくれた先輩同僚達からも祝っていただきました。別の資格試験に合格した同僚と2人でお互いにお祝いもしました。その他の部署の同僚からもお祝いのお声がけをいただき、ブレインパートナーの人の温かさを実感できたことも、合格に匹敵する嬉しい出来事でした。
 
本試験まで1か月を切りました。ここからの頑張りで合格をつかみ取ることは十分可能です(私は模試などでは合格レベルではなかったけれど本試験で合格した科目が2科目あります)。
合格した時の喜びをイメージして最後まで走り抜けてください。心から応援しています!